宿所やど)” の例文
そして宿所やどがきまるや、さっそく築地何町何番地、何の某方なにがしかたという桂の住所を訪ねた。この時二人はすでに十九歳。
非凡なる凡人 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
そうして彼女は今日の昼席から、定席へも出演ないことに決心し、宿所やどをさえ出て行方を眩ましてしまった。
仇討姉妹笠 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
そのうちに大正四年になって、コッソリと帰朝されますと、今度は宿所やどを定めずに漂浪生活を初められました。
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)
「しかし宿所やどには居るのだろう?」
仇討姉妹笠 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)