家庭いえ)” の例文
「侍の家庭いえとは、淋しいものよ。母と子でさえ、一年ひととせのうち、幾日朝夕を共にすることがあろうぞ、などとお留守中も、時折、仰っしゃっていらっしゃいました」
新書太閤記:03 第三分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
と云うのは、この時代の風習として、家庭いえにいないで、江戸へ出、学問に精進していたからである。
血曼陀羅紙帳武士 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)