実家いえ)” の例文
旧字:實家
それではたまらぬと、そこで兄藤次郎にはすまぬと影に手を合わせながら、わざと種々の放埓ほうらつに兄を怒らせて、こうして実家いえへもよりつかずに繋累けいるいを断った栄三郎ではないか。
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
実家いえを出て十年にもなる。流浪から流浪、艱難から艱難、いろいろのお方とも出入りを
仇討姉妹笠 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
実家いえを出て十年にもなる。流浪から流浪、艱難から艱難、いろいろのお方とも出入りを重ねたが真底から偉いと思ったお方は、このご老人の他にはない。このお方がきっとお祖師様なのだよ)
仇討姉妹笠 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)