安成やすなり)” の例文
あれでも、こんな片田舎では、用心棒ぐらいな事をごまかしているのかも知れないが、少なくも安成やすなり三五兵衛の目から見ては、問題のほかだ。
八寒道中 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
と、今にして思へば、試験官は、安成やすなり貞雄氏だつた。くりくり坊主が振向いて
今、安成やすなり(二郎)さんがお帰りになつたところです。私は何もお話も書きもしないつもりでしたけれど、折角あなたの紹介でこんな処までゐらしつたのですから、書くだけは御約束いたしました。
当の安成やすなり三五兵衛その者は、どういう人かと見ると、これはまた、痩身そうしんころもにも耐えずという風采すがたで、まなざしは執着のねばりを示し、眉は神経質に細くひいて、顔いろだけが長い旅にけているが
八寒道中 (新字新仮名) / 吉川英治(著)