媒人役なこうどやく)” の例文
「不つつか者ですが、主人因幡守様の名代みょうだいとして、てまえ丹羽兵蔵夫婦が、お媒人役なこうどやくつとめまする。何なと御用仰せ下さるように」
新書太閤記:02 第二分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
で、やがてお縫との結婚にも、媒人役なこうどやくはぜひこの人とされていただけに、逸早いちはやく、彼もまた使いに接して、何事かと、馳けつけて来たものであろう。
大岡越前 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
聟の君と花嫁との杯事がすむと、かげにひかえていた媒人役なこうどやく丹羽兵蔵にわひょうぞう
新書太閤記:02 第二分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
呂範は、媒人役なこうどやくとして、当然、玄徳の客館へ、その日の迎えに出向いた。
三国志:08 望蜀の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)