“奥入”の読み方と例文
読み方割合
おくいり100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
勿論もちろん水が出たとて大事にはなりますまいが、此地ここの渓川の奥入おくいりは恐ろしい広い緩傾斜かんけいしゃの高原なのです。
観画談 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
「同日元千代様御読書御相手御用并に侍講是迄の通相勤候様にとの御事に候。右に付奥入おくいり御免被遊あそばる。」
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
御承知でせうが奥山の出水でみづは馬鹿にはやいものでして、もう境内にさへ水が見え出して参りました。勿論水が出たとて大事にはなりますまいが、此地こゝの渓川の奥入おくいりは恐ろしい広い緩傾斜くわんけいしやの高原なのです。
観画談 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)