“太宗寺”の読み方と例文
読み方割合
たいそうじ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
藪入やぶいりなどは勿論ここらの一角いっかくとは没交渉で、新宿行の電車が満員の札をかけて忙がしそうに走るのを見て、太宗寺たいそうじ御閻魔様おえんまさまの御繁昌をひそかに占うに過ぎません。
二階から (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
彼等は一旦その近所の太宗寺たいそうじ内へ逃げ込んで、金箱かねばこのなかをあらためると、銀と銭とを併せて二両ほどしか無かつた。思ひのほかに少いとは思つたが、二人はそれを山分けにして別れた。
赤膏薬 (新字旧仮名) / 岡本綺堂(著)