天鼓てんこ)” の例文
まことに空のインドラの網のむこう、数しらず鳴りわたる天鼓てんこのかなたに空一ぱいの不思議ふしぎな大きな蒼い孔雀が宝石製ほうせきせいばねをひろげかすかにクウクウ鳴きました。
インドラの網 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
春琴は我が家に飼っている一番優秀な鶯に「天鼓てんこ」と云う銘をつけて朝夕その声を聴くのを楽しんだ天鼓の啼く音は実に見事であった高音のコンという音のえて余韻のあることは人工の極致きょくち
春琴抄 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)