“天鼓”の読み方と例文
読み方割合
てんこ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
まことに空のインドラの網のむこう、数しらず鳴りわたる天鼓てんこのかなたに空一ぱいの不思議ふしぎな大きな蒼い孔雀が宝石製ほうせきせいばねをひろげかすかにクウクウ鳴きました。
インドラの網 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
春琴は我が家に飼っている一番優秀な鶯に「天鼓てんこ」と云う銘をつけて朝夕その声を聴くのを楽しんだ天鼓の啼く音は実に見事であった高音のコンという音のえて余韻のあることは人工の極致きょくち
春琴抄 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)