大跛足おほちんば)” の例文
大跛足おほちんばで、家の中を歩くのさへ不自由さうにして居た與次郎の足の早いこと。
唐臼からうすを踏むやうな大跛足おほちんばで、澁紙色の顏には、左の頬からびんへかけて、大燒痕おほやけどの引つつりがある上、髮は玉蜀黍たうもろこしの毛のやうな女——、年こそ三十前後ですが、これは又あまりに痛々しい不容貌きりやうです。