“大蝦蟇”の読み方と例文
読み方割合
おおがま100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
横町からは見越しの入道が睨んでいるというこしらえ、——そんなものは別に驚きませんが、所々ジメジメした足元に、大蝦蟇おおがまが飛出したり、蛇の尻尾が額を撫でたりするのは
亥刻よつ(十時)、子刻ここのつ(十二時)——と次第に更けて行くと、薄暗がりの見越しの入道も大蝦蟇おおがまも、ニョキニョキと動き出しそうで、拵え物と知っていながらも、その不気味さというものはありません。