大引おおびけ)” の例文
とコソ/\話をして居りましたが、幾ら小声でいっても大引おおびけ近い頃ゆえ手に取るように屏風の中へ聞えましたから、小三郎は驚きまして
早や大引おおびけとおぼしく、夜廻よまわり金棒かなぼうの音、降来る夕立のように五丁町ごちょうまちを通過ぎる頃、屏風のはしをそっと片寄せた敵娼あいかた華魁おいらん
散柳窓夕栄 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
勝「左様、一時から二時ぐらいが大引おおびけなんで」