大命おほみこと)” の例文
ここに大日下の王四たび拜みて白さく、「けだしかかる大命おほみこともあらむと思ひて、かれ、にも出さずて置きつ。こは恐し。大命のまにまに獻らむ」
天皇が大命おほみことに坐せ、恐き鹿嶋に坐す健御賀豆智ノ命、香取に坐す伊波比主ノ命、枚岡に坐す天之子八根ノ命、比売ひめ神、四柱の皇神等すめがみたちの広前に白さく。
山の今昔 (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)
ここに建内の宿禰の大臣、大命おほみことを請ひしかば、天皇すなはち髮長かみなが比賣をその御子に賜ひき。賜ふ状は、天皇のとよあかり聞こしめしける日に、髮長比賣に大御酒のかしはを取らしめて、その太子に賜ひき。