大博奕おおばくち)” の例文
彼は細かい十露盤そろばんたまをせせっているのをもどかしく思って、堂島どうじまの米あきないに濡れ手で粟の大博奕おおばくちを試みると、その目算はがらりと狂って
心中浪華の春雨 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
「すわ。あの向う見ずが、大博奕おおばくちを打つ気でせおったぞ。……ど、どうするか、それを追い退けるには」
新書太閤記:03 第三分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)