おびだた)” の例文
柱の状挿じょうさしには、おもに東京から入って来る手紙や電報が、おびだたしくはさまれてあった。米屋町の旦那のような風をしたその主人を、お島は不思議そうに眺めていた。
あらくれ (新字新仮名) / 徳田秋声(著)