夜盗やとう)” の例文
旧字:夜盜
栄三郎は強い決意を眉宇びうに示して、ひそかに武蔵太郎をしつつ夜盗やとうのごとく鈴川の邸内へ忍びこんだのだった。
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
多分夜盗やとうたぐいであったに相違ないが、初代の居間に忍び込んで、あらかじめ目星をつけ置いた月給入の手提袋を盗み去ろうとした時、初代が目を覚まして声を立てるか何かしたので
孤島の鬼 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)