夜半近やはんぢか)” の例文
弘法様こうぼうさまで花火のあがったよいは、縁近く寝床をらして、横になったまま、初秋はつあきそら夜半近やはんぢかくまで見守っていた。そうして忘るべからざる二十四日の来るのを無意識に待っていた。
思い出す事など (新字新仮名) / 夏目漱石(著)