多摩野たまの)” の例文
高時の弟、北条泰家は、右近ノ大夫入道恵性えしょうともいって、まだうら若いが、兄高時とひとしく法体ほったいの武人であった。が、今日はもちろん大鎧おおよろいに身を装い、総大将として、多摩野たまのに駒をたてていた。
私本太平記:08 新田帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)