壱越いちえつ)” の例文
「が然し、あの音声にちょっと気にかかるところがある。元来、壱越いちえつ調呂旋ろせんであるべきこの曲が平調で唄われるさえ訝しいのに、宮声に凄切の気韻があったのはどうしたわけか。……ハテナ」
魔都 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)