塩引しおびき)” の例文
旧字:鹽引
いつでも砂糖と塩引しおびきをお歳暮に上げるんですが、貴方お持ち下さいますか、もし御迷惑なら小僧に持たして上げても宜しゅうございますが、何しろ是非御一泊を願いとうございますが
塩原多助一代記 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
お正月用のもち塩引しおびき、一包、キウリ一たるお送り申し上げましたところ、御手紙にれば、キウリ不着の趣き御手数ながら御地停車場を御調べ申し御返事願上候ねがいあげそうろう、以上は奥様へ御申伝え下されたく
帰去来 (新字新仮名) / 太宰治(著)
三つめには、「握飯にぎりめしばかりではなんですから塩引しおびきでも」という。
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
お正月用のもち塩引しおびき、一包、キウリ一たるお送り申しあげましたところ、御手紙に依れば、キウリ不着の趣き御手数ながら御地停車場を御調べ申し御返事願上そうろう、以上は奥様へ御申伝え下されたく
虚構の春 (新字新仮名) / 太宰治(著)