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塗籠
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くら
ふりがな文庫
“
塗籠
(
くら
)” の例文
筒井はもう猶予できずに姉弟に家にはいるようにいい、とり急いで
塗籠
(
くら
)
の階上にのぼって行った。その重い
埃
(
ほこり
)
の深い扉を開けると、門前一帯が
見迥
(
みはる
)
かされた。
津の国人
(新字新仮名)
/
室生犀星
(著)
筒井は扉にしっかり
掴
(
つか
)
まり少時うごかなかった。貞時はそれを知らず、筒井は急いで
塗籠
(
くら
)
から下りて行った。
津の国人
(新字新仮名)
/
室生犀星
(著)
しかも、落葉のずれはあたらしい
些
(
いささ
)
かの乱れを見せていたが、
紛
(
まご
)
う方もない女の足あとだった。経之は池をまわり、広庭につづく、ひとつは
塗籠
(
くら
)
へ、ひとつは定明の館に通ずる径を行った。
野に臥す者
(新字新仮名)
/
室生犀星
(著)
塗
常用漢字
中学
部首:⼟
13画
籠
常用漢字
中学
部首:⽵
22画
“塗籠”で始まる語句
塗籠籐
塗籠造
塗籠窓