堪兼たえか)” の例文
然るにわたくしの家には、折々下女さえいない時がある。下女がいなければ、隣家へ饋ればよいという人があるかも知れぬが、下女さえさびしさに堪兼たえかねて逃去るような家では、近隣とは交際がない。
西瓜 (新字新仮名) / 永井荷風(著)