“土木”の読み方と例文
読み方割合
どぼく100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ここに六万五千人の人間が、地上に一建築けんちくをもりあげるため、ありのごとく土木どぼく蝟集いしゅうしている。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
まもなく、一片の通達が菅原家へとどいたのみで、はや土木どぼくの工が始められていた。
私本太平記:13 黒白帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
さきに正成が笠置から郷里へ帰るやいな、楠木家のたちから近い赤坂の一丘には、昼夜兼行で築城の土木どぼくがおこされていた。——いらい、昼夜のけじめもなく急がれた“城づくり”なのである。
私本太平記:04 帝獄帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)