嚶々おうおう)” の例文
廊下に立ちながらかごを命じ、持って来るを、手では、と懐に入れながら、見霽みはらしの湯島の空を眺めている内、いかなる名鳥か嚶々おうおうとして、三たび、梓の胸に鳴いたのである。
湯島詣 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)