嚢中なうちゆう)” の例文
そして、井桁樓ゐげたろうと敷島とを思ひ浮べて嚢中なうちゆうの無一文を苦しみ、入院中のお鳥を思ひ出してはその不自由な病氣を呪つた。
泡鳴五部作:05 憑き物 (旧字旧仮名) / 岩野泡鳴(著)