“嘎々”の読み方と例文
読み方割合
かつかつ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この大騒動の真っ最中、もう一つ騒動が降って湧いたというのはちょうどこの時、坂下から群衆を蹴散らしてあがってくる、嘎々かつかつたる騎馬の音……!
丹下左膳:02 こけ猿の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
考えることのきらいな彼は、イライラしてくると、いつも独り駿馬しゅんめを駆って曠野こうやに飛び出す。秋天一碧しゅうてんいっぺきの下、嘎々かつかつひづめの音を響かせて草原となく丘陵となく狂気のように馬を駆けさせる。
李陵 (新字新仮名) / 中島敦(著)