営業なりはひ)” の例文
旧字:營業
あまりの浅ましさに心くじけ、武士の身に生れながら、生胆いきぎも取りの営業なりはひを請合ひし吾が身の今更におぞましく、情なく、長崎といふ町の恐ろしさをつく/″\と思ひ知りければ
白くれない (新字新仮名) / 夢野久作(著)
などて母様の、かかる営業なりはひしたまふらむと、それさへに悲しかりしに。日頃好まざりし三味線一時にさらへさせられて、明くる春よりは芸妓に出ねばならぬ身の、その撥の持ち方はと叱られてより。
野路の菊 (新字旧仮名) / 清水紫琴(著)