問屋どいや)” の例文
町いちばんの絹問屋どいやの娘で、年は十五になる。眼鼻だちはすぐれて美しいが、その美しさは澄みとおったギヤマンの壺のように冷たく、勝気な、おごった心をそのまま描いたように見える。
鼓くらべ (新字新仮名) / 山本周五郎(著)