哈々こうこう)” の例文
孤鶴こかく銀漢に啼くかのよう、哈々こうこう哈々と響き渡り、声ある空の一点から一団の火焔渦を巻いて、地上へ落ちると見る間もなく、五右衛門の姿は焔に包まれ、飄々翩々ひょうひょうへんぺん空にぼり
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
荒尾はことさらに哈々こうこうとして笑へり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
そして唄う声が絶えた後を、狐の声が哈々こうこうと西小寺の方へ渡って行く。
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)