和邇吉師わにきし)” の例文
天皇は百済くだらの王に向かって、おまえのところにかしこい人があるならばよこすようにとおおせになりました。王はそれでさっそく和邇吉師わにきしという学者をよこしてまいりました。
古事記物語 (新字新仮名) / 鈴木三重吉(著)
また百濟の國に仰せたまひて、「もしさかし人あらば貢れ」とのりたまひき。かれ命を受けて貢れる人、名は和邇吉師わにきし、すなはち論語十卷とまき、千字文一卷、并はせて十一卷とをまりひとまきを、この人に付けて貢りき。