“吾儘者”の読み方と例文
読み方割合
わがままもの100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
十一人の子供を育て、恐ろしい吾儘者わがままものの良人に仕えて、しっかり家をおさえて行く婦人の尋常の婦人であるまいと云う事は、葛城家の偽使者も久しく想う処であった。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
「シベリアから雪と氷とが追放されたことは、誰もが認めているじゃないか。それで約束の取引は立派にんでいる。あとの言い分は贅沢ぜいたくというもんだ。吾儘者わがままものめが!」
与右衛門さんは、村内そんないっての吾儘者わがままもの剛慾者ごうよくものとしてのけものにさるゝ男である。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)