可憐いとお)” の例文
その時、祠の陰から、お篠の代首を、今は口には銜えず、可憐いとおしそうに両袖に抱いた、仮面のような獅子顔の男が妖怪もののけのように現われ、お篠の横へ立った。
鸚鵡蔵代首伝説 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
義明はひしと鳰鳥を可憐いとおしそうに抱えたが、甚五衛門を睨みつけ
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)