古川橋ふるかはばし)” の例文
溝川が貧民窟に調和する光景のうち、其の最も悲惨なる一例を挙げれば麻布あざぶ古川橋ふるかはばしから三之橋さんのはしに至るあひだの川筋であらう。
水 附渡船 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
古川橋ふるかはばしから眺める大雨たいうあとの貧家の光景の如きも矢張やはりこの一例であらう。
水 附渡船 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)