口喧やかま)” の例文
今は、怠け者の、口喧やかましい爺さんとしての存在でしかなかった。伜や孫娘のすることに、うるさいほどくちばしを入れるだけで、しょぼしょぼと、薄暗いへやの中にくすぶっていた。
駈落 (新字新仮名) / 佐左木俊郎(著)
結局さんざん嘲弄ちょうろうされてから、解放されましたが、それからまた、バック台練習は、以前のように口喧やかましく、先輩達から怒鳴どなられるようになるし、怒鳴られるほど、またギゴチなくなって行きました。
オリンポスの果実 (新字新仮名) / 田中英光(著)