厭世えんせ)” の例文
寒さよりも、足よりも、布団のにおいよりも、煩悶はんもんよりも、厭世えんせよりも——疲れている。実に死ぬ方がらくなほど疲れ切っていた。
坑夫 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)