トップ
>
卯刻半
>
むつはん
ふりがな文庫
“
卯刻半
(
むつはん
)” の例文
錠はいつもの通り、
戌刻半
(
いつゝはん
)
(九時)には外からおろしました。——今日
卯刻半
(
むつはん
)
(七時)外から聲を掛けましたが、お返事がないので、錠を
銭形平次捕物控:216 邪恋の償ひ
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
驅け付けたのは、まだ
卯刻半
(
むつはん
)
そこ/\、往來の人は、聖堂裏の淋しい木立の下に立つて、物をも言はずに、緊張した動搖を續けて居ります。
銭形平次捕物控:060 蝉丸の香爐
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「
卯刻半
(
むつはん
)
過ぎでございました、——その頃になると、
何時
(
いつ
)
も起きて來る主人が、今朝に限つて起き出さないので、變だと思つて行つて見ると——」
銭形平次捕物控:099 お篠姉妹
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
木場の大旦那で、萬兩
分限
(
ぶげん
)
の甲州屋萬兵衞は、今朝、
卯刻半
(
むつはん
)
から
辰刻
(
いつゝ
)
までの間に、風呂場の中で殺されて居たのです。
銭形平次捕物控:048 お藤は解く
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
ガラツ八が飛込んで來たのは、まだ
卯刻半
(
むつはん
)
(七時)そこ/\、平次は漸く起出して、これから朝飯と言ふ時です。
銭形平次捕物控:068 辻斬綺談
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
▼ もっと見る
そんな事を言ひ乍ら、菊坂に着いたのは、まだ
卯刻半
(
むつはん
)
(七時)といふ時刻、小僧の友吉は店の前を掃き乍ら
銭形平次捕物控:256 恋をせぬ女
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
離屋の三度の食事は
母屋
(
おもや
)
から運ぶことになっておりますので、今朝
卯刻半
(
むつはん
)
(七時)少し前にお作が朝食を持って行くと、雨戸が締っていて開かなかったそうで
銭形平次捕物控:182 尼が紅
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
離屋の三度の食事は
母家
(
おもや
)
から運ぶことになつて居りますので、今朝
卯刻半
(
むつはん
)
(七時)少し前にお作が朝食を持つて行くと、雨戸が締つてゐて開かなかつたさうで
銭形平次捕物控:182 尼が紅
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
まだ
卯刻半
(
むつはん
)
過ぎ、火事場歸りの人足が漸く
疎
(
まば
)
らになつて、石垣の上は、
白々
(
しら/″\
)
と朝霜が殘つて居る頃です。
銭形平次捕物控:059 酒屋火事
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
明神下を出たのは
卯刻半
(
むつはん
)
そこ/\、新し橋に行つたのは、
辰刻
(
なゝつ
)
(八時)でしたが、橋の袂には、もう、ゐざりの申松が、筵の上に陣を敷いて、右や左のをやつて居ります。
銭形平次捕物控:254 茶汲み四人娘
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
八五郎が明神下の平次の家へ飛び込んで来たのは、その翌る日の朝の
卯刻半
(
むつはん
)
(七時)前でした。
銭形平次捕物控:227 怪盗系図
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
まだ
卯刻半
(
むつはん
)
(七時)といふのに、主人の宗太郎は、尻を端折つて、雪を掃いて居たのです。
銭形平次捕物控:046 双生児の呪
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「戻つて來たのは、今朝の
卯刻半
(
むつはん
)
(七時)近かつたでせう。隨分骨を折りましたよ」
銭形平次捕物控:305 美しき獲物
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「
卯刻半
(
むつはん
)
(七時)そこ/\で」
銭形平次捕物控:107 梅吉殺し
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
卯
漢検準1級
部首:⼙
5画
刻
常用漢字
小6
部首:⼑
8画
半
常用漢字
小2
部首:⼗
5画
“卯刻”で始まる語句
卯刻