半纒着はんてんぎ)” の例文
ガランガランという振鈴ふりりんの音を合図に、さしも熱しきっていた群衆もゾロゾロ引挙げる。と、小使らしい半纒着はんてんぎの男が二人、如露じょうろほうきとで片端から掃除を始める。
世間師 (新字新仮名) / 小栗風葉(著)
亥「わっち共のような半纒着はんてんぎの処へおめえさんが黒い羽織で来ちゃア気が詰って困るからお知らせ申さねえ」
業平文治漂流奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)