“半可(はんか)” の例文
尾張の半可(はんか)どものことは知らないが、伊豆の舟子の掟では、舟を沈めたおぼえのある船頭は、身を慎んで二度と船に上らぬことになっている。
重吉漂流紀聞 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
それは、子供の頭にぼんやり漂(たゞよ)つてゐる總てのなま半可(はんか)な考へのやうに陰影(いんえい)の多い、しかし、妙に印象的なものだつた。解説の文章は、次の揷繪とつながつてゐた。
(しかも大得意に、)半可(はんか)もしくは四半可(しはんか)を殺風景に怒鳴(どな)りつけているとしか思われなかった。
思い出す事など (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
いなはれや——花月巻(かげつまき)、白いリボンのハイカラ頭、乗るは自転車、弾くはヴァイオリン、半可(はんか)の英語でぺらぺらと、I am glad to see you と唄うと、博物はなるほど面白い
坊っちゃん (新字新仮名) / 夏目漱石(著)