“半分融(ト)” の例文
「巌岩(イソ)の上(ウヘ)に生ふる馬酔木(アシビ)を」と聞えたので、ふと、冬が過ぎて、春も闌(タ)け初めた頃だと知つた。おれの骸(ムクロ)が、もう半分融(ト)け出した時分だつた。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)