午時ごじ)” の例文
この年十月十八日に成善が筆札ひっさつの師小島成斎が六十七歳で歿した。成斎は朝生徒に習字を教えて、ついで阿部家のやかたに出仕し、午時ごじ公退して酒を飲み劇を談ずることを例としていた。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
あたかも午時ごじに近くして、戦わんとしてまず午餐ごさんの令はでたり。
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)