医師おいしゃ)” の例文
旧字:醫師
「あ、おとうさまが、病気の事で医師おいしゃと少し相談もあるからちょいと来るようにッてね、——番町の方でも——承知だから」
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
「さあ、病気が病気じゃから、よく行けばええがの、武どん——医師おいしゃの話じゃったが、浪どんの母御かさまも、やっぱい肺病でくなッてじゃないかの?」
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
それは目下いまの所じゃわるくないかもしらんがの、わたしはよウく医師おいしゃから聞いたが、この病気ばかいは一ときよかってもまたわるくなる、暑さ寒さですぐまた起こるもんじゃ
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)