勉励べんれい)” の例文
その境遇にしょし、その信ずるところを行なうて、それで満足し安心し、そして勉励べんれいしている。彼はけっして自分と他人とを比較しない。
非凡なる凡人 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
彼は今や、まさしくジナイーダの寵愛ちょうあいを失ったので、老夫人に取入ろうと格別の勉励べんれいぶりを示し、貸馬車で夫人のおともをして、総督そうとくの所へ出かけさえした。
はつ恋 (新字新仮名) / イワン・ツルゲーネフ(著)
『聖書』とかの宗教の書を許可せられしのみなりければ、ある時は英学を独習せんことを思い立ち、少しく西洋人に学びしことあるをもととして、日々勉励べんれいしたりしかど
妾の半生涯 (新字新仮名) / 福田英子(著)