勃々然ぼつぼつぜん)” の例文
その「群童にさきがけたるは則ち天下に魁たる始めなり」という一句、直ちに他の頭蓋を打ち勃々然ぼつぼつぜん、その手の舞い足の踏む所を知らざらしむ。彼またかつて品川弥二郎に与うる書あり。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
ここを以て周遊の念、勃々然ぼつぼつぜんとして心胸の間を往来し、しか呻吟しんぎん𨀥跙ししょすること、けだしまた年あり。幸いにして今貴国の大軍艦、しょうを連ねて来り、我が港口に泊し、日たるすでに久し。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)