副島そえじま)” の例文
岩倉大使一行の帰朝、征韓論の破裂、政府の分裂、西郷以下多くの薩人の帰国、参議副島そえじま後藤ごとう板垣いたがき江藤えとうらの辞表奉呈はその結果であった。
夜明け前:04 第二部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
もしそれを副島そえじま伯爵の書と較べてみますと、副島伯は書家風の書を学んでおりながら、しかも、書家風には学んでいないところの自己流でもあるかの如き自由さがありまして
副島そえじまさん、ちょっと、そこらへ行きましょう。簡単に、晩飯でも……」
花と龍 (新字新仮名) / 火野葦平(著)
概ね勝手放題な俗書を平気で書き散らすまでに至り(副島そえじま伯を除く)、世人は一般に書に疎く、不明の底に陥ってしまい、とうとう小野鵞堂の如き俗悪な虚飾以外何物もない仮名文字が学習院に入り