刈屋城かりやじょう)” の例文
刈屋城かりやじょうの天守閣が屹然きつぜんと松の上に沖の海光をうけてそびえていたが、町の辻々には、まだゆうべの闇がよどんでいて、会所の軒行燈のきあんどんにも、ぼんやりと灯が消え残っているし
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)