冢子ちようし)” の例文
此年乙未には蘭軒門人森枳園の家に冢子ちようし約之やくしが生れた。渋江抽斎の家では嫡子恒善つねよしが既に十歳になつてゐて、此年第二子優善やすよしが生れた。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
しかし猶奇書を獲て自ら慰めてゐる。後詩は元人の「人間万事塞翁馬、推枕軒中聴雨眠」を用ゐてゐる。後に冢子ちようし榛軒しんけんは此語より推枕軒すゐちんけんの号を取つた。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
わたくしの曾て訪うた安井息軒の冢子ちようし朝隆てうりうと其妻との墓の辺である。程近い寺だから、直に往つて観た。余語氏の諸墓は果して安井夫妻の墓の隣にあつた。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)