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冒涜的
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ばうとくてき
ふりがな文庫
“
冒涜的
(
ばうとくてき
)” の例文
それは離屋を急に改造した庵室の佛壇の前で、
行
(
おこな
)
ひ濟した姿の若い美女が、あられもない姿になつて、紅に染んで死んでゐる、恐しく
冒涜的
(
ばうとくてき
)
な情景です。
銭形平次捕物控:182 尼が紅
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
平次は側へ寄つて、その肩を叩いてやり度い心持でしたが、丸く肉付いた
處女
(
をとめ
)
の肩の、色つぽい線を見ると、ハツと驚いてその
冒涜的
(
ばうとくてき
)
な手を宙に留めました。
銭形平次捕物控:217 歎きの幽沢
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
さすがに
冒涜的
(
ばうとくてき
)
な行爲にハツとした樣子で、飛び散つた戸板を取つて女の身體を隱しながら
銭形平次捕物控:225 女護の島異変
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
金に物を言はせて、どんな
冒涜的
(
ばうとくてき
)
なことでもやり遂げようといふ男は、現に蟲のやうに殺されたのですが、その痛々しい犧牲者が、無邪氣な清潔な顏をさへして、目の前に立つてゐるのです。
銭形平次捕物控:290 影法師
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
平次はこの造化の傑作を臺無しにした
冒涜的
(
ばうとくてき
)
な男の、ニキビだらけな顏を憎々しく見やりました。まだ二十二三でせう。
魯鈍
(
ろどん
)
で脂切つて、何とも言ひやうのない無氣味なところのある若者です。
銭形平次捕物控:080 捕物仁義
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
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遠い街の灯や、九月十四日の宵月に照されて、眼に沁むやうな娘の死體を、後ろに庇つたなりで八五郎は
呶鳴
(
どな
)
り立てるのでした。其處此處から覗く
冒涜的
(
ばうとくてき
)
な彌次馬の眼が、どうにも我慢がなりません。
銭形平次捕物控:079 十七の娘
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
平次は八五郎の
冒涜的
(
ばうとくてき
)
な言葉を
戒
(
いまし
)
めて、池の端に立ち向ひました。
銭形平次捕物控:158 風呂場の秘密
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
この
冒涜的
(
ばうとくてき
)
な
行法
(
ぎやうほふ
)
が、どんなに平次を怒らせた事でせう。
銭形平次捕物控:001 金色の処女
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
冒
常用漢字
中学
部首:⼌
9画
涜
漢検準1級
部首:⽔
10画
的
常用漢字
小4
部首:⽩
8画
“冒涜”で始まる語句
冒涜
冒涜者