“ばうとくてき”の漢字の書き方と例文
語句割合
冒涜的100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
金に物を言はせて、どんな冒涜的ばうとくてきなことでもやり遂げようといふ男は、現に蟲のやうに殺されたのですが、その痛々しい犧牲者が、無邪氣な清潔な顏をさへして、目の前に立つてゐるのです。
平次はこの造化の傑作を臺無しにした冒涜的ばうとくてきな男の、ニキビだらけな顏を憎々しく見やりました。まだ二十二三でせう。魯鈍ろどんで脂切つて、何とも言ひやうのない無氣味なところのある若者です。
遠い街の灯や、九月十四日の宵月に照されて、眼に沁むやうな娘の死體を、後ろに庇つたなりで八五郎は呶鳴どなり立てるのでした。其處此處から覗く冒涜的ばうとくてきな彌次馬の眼が、どうにも我慢がなりません。