“兵曹長（へいそうちょう）” の例文
むかしは、戦艦（せんかん）『勇壮（ゆうそう）』の兵曹長（へいそうちょう）をいたしておりましたが、退役になりましてからは、提督教会（ていとくきょうかい）の堂守（どうもり）をしておりました。
ニールスのふしぎな旅 (新字新仮名) ／ セルマ・ラーゲルレーヴ(著)
烏の大尉の部下、烏の兵曹長（へいそうちょう）が急いでやってきて、首をちょっと横にかしげて礼をして云いました。
烏の北斗七星 (新字新仮名) ／ 宮沢賢治(著)
戦死者中福井丸の広瀬中佐および杉野（すぎの）兵曹長（へいそうちょう）の最後はすこぶる壮烈にして、同船の投錨（とうびょう）せんとするや、杉野兵曹長は爆発薬を点火するため船艙（せんそう）におりし時、敵の魚形水雷命中したるをもって
号外 (新字新仮名) ／ 国木田独歩(著)
「兵曹長（へいそうちょう）だな」と秋葉エンジナーは云った、「病院からまた帰っただな」
青べか物語 (新字新仮名) ／ 山本周五郎(著)
すると、『勇壮』号の兵曹長（へいそうちょう）だったローセンブームは、知っているかぎりのことを話しました。
ニールスのふしぎな旅 (新字新仮名) ／ セルマ・ラーゲルレーヴ(著)