“八溝”の読み方と例文
読み方割合
やみぞ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
水戸以来総勢八人、八溝やみぞの天𡸴も何のその、一足跳びにワッショイワッショイと飛び越えて来たものの、急に少なくなると何だか寂しい。
「働けそうな女なので、共稼ぎにはいいと思いましてね、この奥地の八溝やみぞ山の岳神の妹だったのをもらって来ましたのです。これでも求婚の競争者が相当ございましてね」
富士 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
空は高い雲に掩われているが、近い八溝やみぞ山から遠い那須高原の山々に至る迄、裾さばきゆたかに、少し茜色のさした西の空に頭をもたげているのが望まれた。これは全く思い懸けないことであった。
四十年前の袋田の瀑 (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)